お米作りの1年

五郎兵衛米(ごろうべいまい)ができるまで

丹精込めて育てているほしのヒカリ農園の五郎兵衛米(ごろうべいまい)がみなさんの食卓に運ばれるまでをご紹介します。

10月 秋 田お起し

お米作りにおける1番はじめの作業です。
指がかじかむような寒さの中、田んぼを起こしていきます。
ちなみに田お起しの終了時、トラクターのタイヤの泥は道路に落としません。
必ずタイヤからきれいに落とし、田んぼに戻します。
これは百姓のモラルでもありますし、大切に育ててきた土を外に出さないためでもあります。

2~3月施肥

まだ冷え込みが続く長野ですが土の中の微生物たちの活動は始まっています。
土や微生物と肥料がよくなじむよう、時間に余裕を持たせて与え、ゆっくり土となじませます。

4月催芽

この作業で種から芽を発芽させるきっかけを作ります。
積算温度100℃を目指して温度と日程を調整します。

4月播種・苗間作り(伏せ込)

播種機で一気に700枚の苗箱を作ります。
この作業から消費者の皆様と直結するような感じになりぐっと気が引き締まります。

また、苗箱を移動します。
軽トラに約300枚の苗箱を積むと、その重さでタイヤもぺしゃんこになるほど。
苗間にて苗箱を並べ トンネルを作り、苗を育成。

苗間にて苗箱を並べトンネルを作り苗を育成させます。
苗8作(※)と言われる由縁、この作業での良い苗を作れるか?が勝負となります。
※良いお米が育てられるかは苗作りで8割方が決まってしまうという意味です。

5月 田植え

代掻きです。代搔ききとは田植の前に水田に水を入れて土塊を砕く作業です。水田の漏水を防止し、田植えを容易にする効果があります。
また肥料と土をよく混合することで雑草・害虫等の除去を助ける効果もあります。

そして田植。大切に育ててきた苗たちが開放される日がやってきました。
水稲栽培は日本の農業の中心な為か、あらゆる行程が機械化されているわけですが、やはり人の手が必ず必要な部分が随所に有り、農業の大変さを実感します。
又逆に手による作業の大切さも再認識します。

手作業でないと、各生産者の特徴、 まじめさ、味、丁寧さから生まれるカタチ等がきっと出せないと思うんです。
きっとこれから先もどんなに機械化が進んでも同じような気がします。 農業に入る前は効率を重視していましたが、この点でも考え直されました。

ぬかるんで機械が入れない田んぼは「歩行式田植え機」こちらの古典的な機械を使います。

5月 草刈り&除草

歩行式草刈り機での作業のあとに人が刈払機で仕上げます。
田車にエンジンが付いた新しい自走式草刈り機も投入して作業を行うと
1時間半もかからず3反の草刈りが出来てしまいます。

7月 溝切作業・追肥

乗用式溝切機を使って作業。
水切りをして栽培の途中で一回水を落としてしまう事により、ガスを抜き、酸素の補充を促し、根の活性化を計ります。
更に分げつの抑制と下位節間の伸長を抑え倒伏の防止の役目があります。 また、収穫直前の落水でも田面が固くなり機械作業を容易する意図もあります。

その後、追肥作業も適期を見逃さず行います。

10月 稲刈り

いよいよ迎えた稲刈りでは、コンバインが大活躍します。
刈り取った稲はすぐに乾燥器へそして翌日籾摺り機へ。
その後袋詰め作業をし、軽トラに750kg(25体)を積みます(この時も軽トラはきしみます)。
新米の時はご予約を頂いているお客様に一気に出荷します。

以上、お米作りの1年間の流れを簡単にご説明しました。これ以外にも水の様子を毎日、朝と晩に見回ったりするのもお米作りの大切な仕事です。
ほしのヒカリ農園が手間暇かけて一生懸命に育てた五郎兵衛米をどうぞお試し下さい。